インプラントのメリット
インプラントのメリットを一言で表すと、機能面において「自然な歯に近い」ということです。インプラントは骨に土台を埋め込むことでしっかりと固定することができ、会話や咀嚼に際して違和感を感じることがありません。食事や会話を今までどおり(歯を失っていない状態)に楽しむことが出来ます。
インプラントオーバーデンチャーについて
入れ歯自体をインプラントを使って固定する治療法です。インプラントオーバーデンチャーを使用すると、「痛くない」、「外れない」、「安定する」というメリットがあるので、現在総入れ歯や部分入れ歯をご使用の方にもオススメできる方法です。
入れ歯が外れる、咬めないなどでお困りの方は、ぜひご相談ください。
また、欠損した歯が多い場合、1本1本インプラントにするより、インプラントオーバーデンチャーを用いることで治療費を抑えられる場合もございます。
インプラントの安全性
インプラントは骨に人工物を埋め込む方法なので不安も多いと思いますが、手術中の痛みは麻酔によってほとんど感じません。また手術時間も、本数や手術内容によって変わってきますが、1時間以内で終わる場合がほとんどです。
骨に埋め込まれるインプラントは「チタン」という、骨との親和性の高い物質なのでアレルギーの心配もありません。不安な点は何なりとご相談ください。
顎の骨が少ない場合の治療法
先程から「骨にインプラントを埋め込む」という話をしていますが、骨の状態は患者さん一人一人で異なります。そのため、人によっては「骨の密度が足りない」「骨の厚みが足りない」という事情もあり、そのままではインプラントを埋め込むことが出来ません。 その場合には、インプラントを埋め込む手術の前にレントゲンで骨の状態を確認し、インプラントを埋め込む部分の骨の状態にあった治療法を先に実施します。
サイナスリフト
上顎の骨が薄いために空洞にインプラントが届いてしまうと固定できなくなるので、足りない部分を人工の骨や自家骨で補うことでインプラントを固定する方法です。
骨移植
顎骨の欠損や薄くなっていることでインプラントをきちんと固定できない場合に、別の部位の骨を移植することで補って固定する方法です。
GBR
顎骨が薄くなっている部分に「骨充填剤」を用いて再生手術を行ってからインプラントの埋め込みを行う方法です。
スプリットクレスト
骨が薄くなっている部分を切開して広げ、広げた部分の空洞にインプラントを埋め込む方法です。
ショートインプラント
通常の長さのインプラントでは骨の厚みが足りない場合に、短いインプラントを埋め込む方法です。
傾斜埋入
通常のインプラントはまっすぐ挿入しますが、それでは骨の厚みが足りない場合にインプラントを斜めに挿入する方法です(接続具は通常と同じ角度に取り付けるので、人工歯の角度には影響しません)。
ALL ON 4
全ての歯を失ってしまった場合に用いる方法として「総入れ歯」がありますが、総入れ歯の代わりに全ての人工歯をインプラントで治療することができます。
の際に全ての人工歯に対して1本1本インプラントを埋め込むのではなく、連結した人工歯を4本のインプラントをバランスよく配置して固定する方法です。
インプラントのメンテナンスについて
インプラント自体は、問題が起こらなければ長い間快適にご使用いただけるものです。
インプラントを埋め込んだあとに気をつけなければいけないのは、インプラント周囲炎です。人工物であるインプラントの周囲に発生している異常は本人が自覚しにくく、気がついた時にはインプラントを抜かなければならないほどに炎症が進行していることもあります。
それを防ぐためには定期的に歯科医院に通院していただき、口腔内の状態や骨の状態をレントゲン等を利用しながら確認することが重要です。長期的にインプラントをご使用いただくために、定期的にメンテナンスが必要です。